-内田伸輝 参加作品-
長編映画
『さまよう獣』
監督、共同脚本:内田伸輝
男と女と、男と男と、男。田舎にやってきた若い女に、男たちは色めきたつ…。
出演
山崎真実、波岡一喜、渋川清彦、山岸門人、森康子、田中要次、津田寛治
スタッフ
監督、共同脚本:内田伸輝
2012/JAPAN/16:9/STEREO/94min ©2012「さまよう獣」Partners 配給:マコトヤ
英題:LOVE BOMBS
『えてがみ』
監督・撮影・編集:内田伸輝
【PFFアワード2003 審査員特別賞受賞】
【第28回香港国際映画祭 スペシャルメンション授与】
【第1回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 長編コンペティション部門】
【2004ニッポンコネクション】
ほか、国内外多数の映画祭で上映される
泣いて叫んで吐いて、また筆を持つ。
かつての同級生・ナベと僕は、一緒に映画を撮るなど気が合う仲だった。しかし次々と(僕から見れば脈略のない)目標を決めては、(本人からすれば不 可抗力 的な理由から)途中で放り出す彼とは、次第に疎遠になっていた。が、「また映画を撮りたい」と思い始めた僕と「何かやりたい」と退屈していたナベは、ド キュメンタリーの監督と被写体として再び組むことに。ナベは最近、出会った人達の似顔絵を葉書に描いて後日それを本人に郵送することに凝り、俳優志望のヨ シタケと共同生活をスタートさせていたので、それを中心に撮ることにしたのだ。ナベの“えてがみ”は好評で、それを介してさまざまな人とのコミュニケー ションが生まれる。一方、ヨシタケは、ナベのテンションやペースに合わせるうちに自分を追い詰め、うつ病を再発させてしまう。似顔絵を描いた渡邊さんの 死、ヨシタケの失踪と入院などを経て、ナベは変わり始める。えてがみの個展という新たな目標を、彼は今度こそ達成できるのだろうか。
ドキュメンタリーの主役にありがちなトラウマも特になさそうで、「いまどき?」と思うほど熱く相手にぶつかっていくナベは、はっきり言って最初、魅 力的で はない。2つの事件にもがき苦しむ姿も格好悪い。しかし気付くと彼のために祈る気持ちが生まれている不思議さ。えてがみと、それを無心に描くナベの姿を、 いくつもの季節とロケーションを追って撮り続けたカメラの勝利だろう。
出演
鍋山晋一、飯島功丈、渡邊慎一郎、渡邊慎太郎、渡邊頴子
スタッフ
監督・撮影・編集:内田伸輝
2002年/DV/カラー/95分 英題:Pictorial Letters