『女たち』
主人公の美咲は、母の介護をしながら地域の学童保育所で働いている。東京の大学を卒業したものの、就職氷河期世代で希望する仕事に就くことができず、恋愛も結婚も、なにもかもがうまくいかず、40歳を目前にした独身女性である。娘を否定しつづける毒母、そんな母に反発しながらも自分を認めてもらいたいと心の奥底で願う娘。そこに「介護」という現実がのしかかってくる。お互いに逃げ出したくても逃げ出せない。あるとき、美咲が唯一心のよりどころとしている親友・香織が突然命を絶ち、いなくなってしまう。美咲にとって、養蜂家として自立する香織は憧れだった。美咲の心もポキリと折れ、崩壊へと向かっていく。
出演:
篠原ゆき子、倉科カナ、高畑淳子
サヘル・ローズ、筒井茄奈子、窪塚俊介、他
スタッフ:
監督・脚本・編集:内田伸輝
製作:奥山和由
プロデューサー 木谷真規
撮影監督・監督補佐・脚本協力・カラーグレーディング:斎藤文
照明:松本永
録音:大塚学
美術:山内まも留
装飾:よこえとも子
ヘアメイク:DB Tou
助監督:中根克・躰中洋蔵
配給 シネメディア、チームオクヤマ
制作国 日本(2021)
©︎ 映画『女たち』製作委員会
SNEAKIN' NUTS official MV
『スウィート・ランデヴー』
出演 :
SNEAKIN' NUTS
・竹村 駿(VOCAL&GUITAR)
・RYO(GUITAR&VOCAL)
・野口 ゐうと(BASS&VOCAL)
・YU-KING(tour support DRUMS)
監督・編集:内田伸輝
撮影監督・カラーグレーディング:斎藤文
2018年/JAPAN/COLOR/16:9/BD/4min/©SNEAKIN' NUTS
SNEAKIN' NUTS公式サイト
『croquis』
JUNGLE×映像工房NOBU short films
妹の樹冬は、姉、愉歌子のクロッキーデッサンをしていた。すると突然1本の電話が鳴る。ふたりの間に緊張が走る。愉歌子は恐る恐る電話に出て、ある事実を知るのだった。
出演:sono(JUNGLE)・小林真白(JUNGLE)
2018年/BD/color/ステレオ/16:9/4min/製作:jungle・映像工房NOBU
監督・脚本・編集:内田伸輝
撮影監督・カラーグレーディング:斎藤文
録音:阿部綾織
制作:映像工房NOBU
(有)jungle[ジャングル]公式サイト
『躾』
バウムチャンネル×若手映画監督コラボ企画
愉歌子は夫である勝にシツケされていた。些細な事で愉歌子を責め、彼女の人格をも否定する勝。愉歌子に対する減点が3つまで加算された時、シツケと言う名の体罰が始まる。愉歌子は「#MeToo」の声を上げる事が出来るのか?
出演:森啓一郎(バウムアンドクーヘン)、大田恵里圭(バウムアンドクーヘン)
2018年/JAPAN/COLOR/STEREO/16:9/BD/5min/@バウムアンドクーヘン
監督・脚本・編集:内田伸輝
撮影監督・カラーグレーディング:斎藤文
録音:巻島みのり
株式会社バウムアンドクーヘン 公式サイト
『ぼくらの亡命』
【第17回東京フィルメックス コンペティション部門】
【第7回サハリン国際映画祭 コンペティション部門】
【第19回ハンブルク日本映画祭】
【第17回ダラス・アジアン映画祭 コンペティション部門】
2017年7月、ユーロスペース他にて全国劇場公開。
東京近郊の森でテント暮らしをする昇(ノボル)は、気に入らない人々への恨みを墨書きして、テントに貼り付ける日々を送っている。 ある日、樹冬(キフユ)と重久(シゲヒサ)と佳代(カヨ)の修羅場を偶然目撃した昇は、樹冬に興味を持ち、後をつける。重久と佳代は、樹冬を使って美人局をしていた。 彼女は騙されている、と思った昇は、樹冬を助けるつもりで誘拐を計画し、身代金を重久に要求するが「バーカ、勝手に殺せ」と言われ、失敗に終わる。 重久はさっさと別の女に美人局をさせていた、樹冬は用済みになった。それでも捨てられまいと重久に擦り寄る樹冬だが、重久をナイフで刺す。 目撃した昇は樹冬に「重久は死んだ」と告げ、一緒に日本から脱出しようと誘う…。
出演:須森隆文・櫻井亜衣・松永大輔・入江庸仁・志戸晴一・松本高士・鈴木ひかり・椎名香織・森谷勇太・高木公佑
2017年/DCP・Blu-ray/カラー/ステレオ/16:9/115分/製作:映像工房NOBU/配給:マコトヤ
英題:Our Escape
脚本・監督・プロデューサー・美術・録音・音響効果・整音・編集:内田伸輝
プロデューサー・撮影監督・スチール・美術・衣装・メイク:斎藤文
『赤い森』
ENBUゼミナール製作
DROP CINEMA FESTIVAL 2014 VOL.23
2030年ニッポン。国は反政府活動する人達に対し、パスポートを取り上げ、公安が監視をしていた。パスポートを取り上げられた人達は、整形をして偽造パスポートを作り、国外へ脱出をしようとするが・・・戦争、殺人、暴力。武器を持った人達の、暴力による連鎖を描く。
出演:山口真吾・堀山俊紀・大原千秋牛島遼・上杉潤・櫻井達理長谷川隆・鯰江りこ・佐久間弘典高橋大樹・清水崇弘・高橋莉乃
2014/HD/60min/カラー作品
監督、脚本、編集:内田伸輝
撮影監督、スチール、制作:斎藤文
『その顔』
【DONATION THEATER 映画で寄付するWEBシアター配信】
【第64回 YOKYO 月イチ映画祭】
小説家を目指すヒロは友達の家に居候していたが、些細な事で喧嘩になり追い出されてしまう。ヒロは留守中だった先輩のマンションに暫くやっかいになり、なんとかホームレスにならずにすむが、そこへデリヘル嬢のナホ子が訪ねてくる・・・。
出演:佐藤博行、岡奈穂子、高木公佑、よこえとも子
2014/ Japan / 短編映画 / 30min / 16:9 / Stereo / Color
監督・脚本・編集:内田伸輝
撮影監督・カラーグレーディング:斎藤文
製作:映像工房NOBU
『キエル』
ENBUゼミナール製作
DROP CINEMA FESTIVAL 2013 VOL.21
新人監督のマサルは、商業映画デビューのためにプロデューサー達と、超低予算映画の主演オーディションを開催するが、そのオーディションは出来レースだった。監督、悪徳プロデューサー、そして役者たち。それぞれの葛藤や腹の底がオーディションを通して見え隠れする。
出演:大村昌也・岡奈穂子・濱仲太・土屋陽平小崎愛美理・矢野杏子・海老原恒和平岡佑介・川添由夏子・成瀬大樹大西冬馬
2013/65min/HD/カラー作品
監督、脚本、編集:内田伸輝
撮影監督、スチール、制作:斎藤文
『さまよう獣』
男と女と、男と男と、男。田舎にやってきた若い女に、男たちは色めきたつ…。
出演:山崎真実、波岡一喜、渋川清彦、山岸門人、森康子、田中要次、津田寛治
2012/JAPAN/16:9/STEREO/94min ©2012「さまよう獣」Partners 配給:マコトヤ
英題:LOVE BOMBS
監督、共同脚本:内田伸輝
『おだやかな日常』
【第17回釜山国際映画祭 A Window on Asia Cinema部門】
【第13回東京フィルメックス コンペティション部門】
【第42回ロッテルダム国際映画祭 ビッグスクリーンアワードコンペティション部門】
【カナリア諸島地球環境映画祭2014】最優秀作品賞
【第54回テッサロニキ国際映画祭】
【第36回ヨーテボリ国際映画祭】
【スイス・ジュネーブブラックムービー映画祭2013】
【第13回ドイツ・ニッポンコネクション】
【第12回トライベッカ映画祭】
【第10回ソウルグリーン映画祭】
【第15回台北映画祭】
【第10回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭】
【日本映画プロフェッショナル大賞 第4位】
他、国内外多数の映画祭で上映
2013年10月に台北(台湾)にて劇場公開
首都圏の同じマンションの隣同士に2組の家族が住んでいた。子供がいないユカコとタツヤ、
子供ができてしまったので結婚したサエコとノボル、その娘である 5 歳の清美。
3・11、東日本大震災。妻と子供は、家で夫の帰りをただ待つことしかできず、不安と孤独は
膨らんでいく。 震災後、深刻な問題の一つである原発事故。メディアが「直ちに影響は無い」
と報道する一方で、ネットは政府と真逆のことを言い、情報が錯綜し何を信じてよいか分から
なくなる。 政府が嘘を言っているかもしれない、何かを隠しているかもしれない。そんな疑いは
募るばかりで、徐々に放射能への不安が抑えられなくなっていくユカコと、 我 が子を守るために、
必死に放射能の危険性を訴えるサエコ。立場は異なるが、「子供」に対し同じように強い思いを
持つ2人。2組の家族の生活は交錯し、つい にある事件が起こってしまうのだった...
英題:Odayaka
出演:杉野希妃、篠原友希子、山本剛史、渡辺杏実、小柳友、渡辺真起子、山田真歩、西山真来、寺島進
監督・脚本・編集:内田伸輝
アソシエイトプロデューサー、Bカメ、スチール:斎藤文
『ふゆの獣』
【第11回東京フィルメックス】最優秀作品賞受賞
【ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門】
【香港国際映画祭 2011 コンペティション部門】
【台北映画祭】
【ニッポンコネクション Nippon Cinema部門】
【JAPAN CUTS】
【サンクトペテルブルグ国際映画フォーラム】
【第5回デジタル・シネマ・ソウル映画祭 Asian Competition】
【第63回サン・セバスチャン国際映画祭 New Japanese independent cinema2000-2015】
【ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011】
【大阪アジアン映画祭2011】
他、国内外多数の映画祭で上映
2011年7月、テアトル新宿他にて全国劇場公開
ユカコは同じ職場で働くシゲヒサとつき合っているが、最近、シゲヒサの浮気を疑っている。精神的に不安定になり、駅の地下道で倒れたユ カコを介抱したのは、同じ職場で働くノボル だった。ノボルはアルバイトのサエコに恋し自分の気持ちを伝えるが、シゲヒサと密会を繰り返していたサエコは、ノボルを同僚以上には見ていな かった。地下道で介抱したことをきっかけに、ユカコ とノボルはお互いの事を語り合う。そして、ひとつの狭い部屋で、4 人が顔を合わせる機会が訪れる......。
出演:加藤めぐみ、佐藤博行、高木公介、前川桃子
2010/JAPAN/COLOR/STEREO/shot by HVX200 & EOS 5D Mark II /92 min./©NOBU Production|Distributed by Makotoya Co.,Ltd.
英題:Love Addiction
監督、プロット、撮影、編集:内田伸輝
プロデューサー、Bカメ、スチール、制作、衣装:斎藤文
『かざあな』
【PFFアワード2008】審査員特別賞
【バンクーバー国際映画祭コンペティション部門】
【第8回TAMA NEW WAVE】グランプリ、ベスト女優賞をW受賞
【ひろしま映像展2008】グランプリ、企画脚本賞、演技賞をトリプル受賞
どろどろの恋愛模様にのたうつカメラ
他愛無い若者の日常、なのにヌーベルバーグの恋愛映画みたい? 肉体と言葉と重苦しい感情や記憶を持て余す男女が、役者の身体を通して生活し呼吸する。移ろう人心の交差、時間、光、風、声、皮膚感覚の映像が機微を映す。
出演:鍋山晋一、秋桜子、山内洋子、赤穂真文
2007年/ビデオ/94分/カラー 英題:Kazaana
監督・構成・プロット・撮影・編集:内田伸輝
スチール:斎藤 文
『えてがみ』
【PFFアワード2003 審査員特別賞受賞】
【第28回香港国際映画祭 スペシャルメンション授与】
【第1回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 長編コンペティション部門】
【2004ニッポンコネクション】
国内外多数の映画祭で上映される
泣いて叫んで吐いて、また筆を持つ。
かつての同級生・ナベと僕は、一緒に映画を撮るなど気が合う仲だった。しかし次々と(僕から見れば脈略のない)目標を決めては、(本人からすれば不 可抗力 的な理由から)途中で放り出す彼とは、次第に疎遠になっていた。が、「また映画を撮りたい」と思い始めた僕と「何かやりたい」と退屈していたナベは、ド キュメンタリーの監督と被写体として再び組むことに。ナベは最近、出会った人達の似顔絵を葉書に描いて後日それを本人に郵送することに凝り、俳優志望のヨ シタケと共同生活をスタートさせていたので、それを中心に撮ることにしたのだ。ナベの“えてがみ”は好評で、それを介してさまざまな人とのコミュニケー ションが生まれる。一方、ヨシタケは、ナベのテンションやペースに合わせるうちに自分を追い詰め、うつ病を再発させてしまう。似顔絵を描いた渡邊さんの 死、ヨシタケの失踪と入院などを経て、ナベは変わり始める。えてがみの個展という新たな目標を、彼は今度こそ達成できるのだろうか。
ドキュメンタリーの主役にありがちなトラウマも特になさそうで、「いまどき?」と思うほど熱く相手にぶつかっていくナベは、はっきり言って最初、魅 力的で はない。2つの事件にもがき苦しむ姿も格好悪い。しかし気付くと彼のために祈る気持ちが生まれている不思議さ。えてがみと、それを無心に描くナベの姿を、 いくつもの季節とロケーションを追って撮り続けたカメラの勝利だろう。
出演:鍋山晋一、飯島功丈、渡邊慎一郎、渡邊慎太郎、渡邊頴子
2002年/DV/カラー/95分 英題:Pictorial Letters
監督・撮影・編集:内田伸輝